死に方で生き方が決まる
終活が話題になることが多いのですが、果たして本当に必要なことなのか疑問に思っている方がいるかもしれません。
終活をすることによって、自分のこれからの生き方について深く考えることができます。
また、終活というのはけっして自分だけではなくて家族にも関わる問題です。
このように考えてみると、終活は無駄なものではなくて、必要性の高いことだと分かるでしょう。
自分のためにやるというよりも、残された家族が困らないためにやることだと認識してください。
もしあなたが終活について何も準備していなかったとしたら、突然あなたが死んだときに残された家族はとても困ってしまいます。
何も準備ができていないと、家族が不安な気持ちになってしまい、それ以降の人生に影響を及ぼす可能性もあるのです。
果たして、自分達がした行動は故人の望んでいたことなのか、故人には何か希望があったのではないかと後悔してしまうことがあるのです。
終活をしておくことによって、自分にとっての理想的な死を迎えることができて、家族も苦労をしないで済みます。
終活をしなかったことによる弊害
たとえば故人の意志を示すものが残っていないと、故人の死をめぐって確執が生まれることがあるのです。
大病を患ったときに必ずしも手術をしたり、延命治療を選択するとは限りません。
中にはそうしたことを拒否して、ただ自然な死を受け入れるケースもあるでしょう。
そのような意志を尊重して、入院や手術などとは関係なく死を迎えたとします。
そのあとになって、親戚や友人などからどうして治療や手術をすることを選択しなかったんだと遺族が責められるようなケースもあるのです。
そんなときに終活をしていて、エンディングノートが残っていたなら、それが故人の意志であったことを分からせることができます。
しかし、故人の意志を示すものが何も残っていないと、遺族たちはそれを証明する手立てがなくなってしまうのです。
終活をして、自分の意志を文章という形で残しておくことには意味があるのです。
また、突然亡くなってしまい、故人が大切にしていたものがそのまま残されてしまった場合に、どのように処分すればいいのか困ってしまうこともあるでしょう。
このような弊害が起きてしまうことも十分考えられるため、家族達に迷惑をかけないためにも終活はきちんと行いましょう。
できるだけ早いうちから準備を始めるようにして、自分の死の準備をしてください。